睡眠時無呼吸症候群の検査・加療を行っております。

夜間睡眠中、呼吸が停止してしまう状態を睡眠時無呼吸症候群(SAS;Sleep Apnea Syndrome)といいます。舌の根本(舌根)が下に落ち込んで空気の通り道(気道)を閉塞してしまうために生じます。(図1)
休息する時間である就眠中に呼吸が止まってしまうわけですから、身体に多大なストレスが蓄積します。糖尿病、高血圧など生活習慣病になりやすくなるのみではなく、重大な心臓や脳の病気に罹患することが増えます。また、居眠りや注意力が散漫になることで、交通事故を起こしやすくなると言われています。

図1

睡眠時無呼吸症候群の症状

いびきをよくかくようになります。同居家族やパートナーが気を付けてあげないといけません。
十分な睡眠時間をとっているにもかかわらず、日中に強い眠気を感じる場合も注意が必要です。
また、夜間の頻尿もよく見られる症状です。前立腺肥大や神経因性膀胱にもみられる症状であり、鑑別を要します。

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無呼吸ラボ

SASの検査

ポータブルの機器により簡便に検査が可能です。
図2のように家庭で器具を装着して寝ていただくだけでできる検査です。
この検査で十分に把握できない場合は、精密検査(PSG;ポリソムノグラフィー)が必要になります。一泊の入院により診断ができます。

図2

SASの治療

睡眠時無呼吸症候群は、重症になると治療が必要になります。
図3のような呼吸補助の機器(持続陽圧換気;CPAP)を用いて夜間の無呼吸を抑制、是正することができます。
使用したその日から、久々によく眠れた、日中の眠気やダルさ、疲労感からも解放されたという声も少なくありません。また、SASが原因で罹患する様々な病気を予防する効果があると言われています。

図3

SASと診断された場合

心血管系の病気、とりわけ不整脈や心筋梗塞を合併しやすいと言われています。
心電図をはじめとする精密検査を受けましょう。