当院では、冠動脈形成術用の新たなデバイス「ショックウェーブ(IVL)」を導入いたしました。
冠動脈形成術とは、冠動脈の動脈硬化により狭くなった血管をバルーンやステントにより拡張する血管内手術です。
心筋梗塞や狭心症患者様に適応されます。
ときに、動脈硬化に石灰化が沈着することでバルーンでは拡張が困難な場合もあります。
そのような場合は、ダイヤモンドチップが高速に回転し石灰化を切削するローターブレーターやダイヤモンドバックを使用しています。
今回導入したショックウェーブ(IVL)は、尿管結石の破砕に使用されていた音圧波を血管内に発生させるバルーンであり、正常血管や柔らかい動脈硬化組織を傷つけることなく石灰化病変を粉砕します。
これにより、石灰化を含んだ硬い病変であっても安全に拡張することが可能になります。
◆ 低圧拡張での破砕術 ◆
―IVLによる手技の流れー